恩師・指導教授は、比較政治学のスティーブン・R・リード先生。

 

 私自身も、元は比較政治学(各国の政治制度の国際比較)が専門で、博士論文では、日本・イギリス・フランス・ドイツ・カナダにおける、薬害エイズとBSE事件の際の関係省庁の対応と組織再編事例の比較研究を行いました。

 

 時間が前後しますが、24歳のときに、博士後期課程への進学と同時に東京都庁に就職し、地方自治の現場に長くいました。

 地方自治体で働きながら国際比較の博士論文を書き上げるのに約10年かかりましたが、その間に「誰かこのテーマで地方自治の論文を書いたら面白いのに」、と思う気づきが多々ありました。

 

 博士論文を書き上げた後、知り合いの先生に誘われて、そうした「気づき」を地方自治関係の学会で発表しているうちに、次第にそれが今の研究テーマになりました。

 今は、都庁の職員を経験したことも、自分のオリジナリティの一つだと思い、比較政治学の手法を用いた地方自治の研究を行っています。